年齢構成

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つぎに、一八世紀後期から一九世紀中期にかけての、大沼田新田の人びとの年齢構成をみてみよう(図2-22①②)。なお、近世では「数え年」で年齢を数えていたため、生まれた最初の年が「一歳」となる。
大沼田新田 年齢構成(男性)
図2-22① 大沼田新田 年齢構成(男性)

大沼田新田 年齢構成(女性)
図2-22② 大沼田新田 年齢構成(女性)
大沼田新田の宗門人別帳より作成。

 一軒内に子どもが占める割合が高く、九歳未満と一〇歳代の子どもが占める割合は、各年の三割から四割となっている。二〇歳代まででみると、全体の五割前後を占めており、村の半数が、二〇歳代までの若者であったことがわかる。さらに、三〇歳代までが全体の六~七割、四〇歳代までが全体の八割を占めている。この状況に男女の差はみられず、同様の傾向にある。なお年齢構成の割合自体は、ほぼ横ばいの状況といえるだろう。