子どもの誕生

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子どもは誕生しても、すぐには宗門人別帳に記載されないことが多い。俗に「七歳までは神の子」などといわれるように、乳幼児の死亡率は高かった。大沼田新田では、宗門人別帳に記載される年齢は二歳、あるいは三歳からが多いが、同時に、この年齢が記された子どもの箇所に「死失」と後筆されているものも目立つ。一方で、五歳をすぎれば、無事に成長していることが多いようである。子どもの数は、一組の夫婦に三~四人の事例が多い。