目次
/
第二章 村がなりたつ-一八~一九世紀の村-
/
第四節 人びとのくらしとつながり-家族と生活-
/
2 家と家族
子どもの誕生
423 ~ 423 / 868ページ
子どもは誕生しても、すぐには宗門人別帳に記載されないことが多い。俗に「七歳までは神の子」などといわれるように、乳幼児の死亡率は高かった。大沼田新田では、宗門人別帳に記載される年齢は二歳、あるいは三歳からが多いが、同時に、この年齢が記された子どもの箇所に「死失」と後筆されているものも目立つ。一方で、五歳をすぎれば、無事に成長していることが多いようである。子どもの数は、一組の夫婦に三~四人の事例が多い。