目次
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第二章 村がなりたつ-一八~一九世紀の村-
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第四節 人びとのくらしとつながり-家族と生活-
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2 家と家族
寿命
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近世の人びとは、現在の日本人よりも比較的寿命が短かったと考えるのが一般的かもしれない。しかし、大沼田新田の四五軒のうち、毎年、七〇歳代が男性・女性共に六人前後、八〇歳代も一~三人ほどはいたようである(図2-22①②)。また一例ではあるが、九〇歳代の女性も確認できる。村から出てしまう百姓もいるため、平均寿命を正確に知ることはむずかしいが、ある程度、長寿の人はいたのである。