目次
/
第三章 村がかわる-一九世紀、村の幕末維新-
/
第六節 幕末の三つのたたかい-助郷反対運動・武州世直し一揆・戊辰戦争-
/
2 武州世直し一揆と農兵のたたかい
農兵の動員
761 ~ 762 / 868ページ
文久三年(一八六三)に組織された農兵は、地域でのトレーニングを経て、いくつかの戦闘を経験することになる。その戦闘は、地域を守るのための戦闘であり、また、幕府の不足する軍事力を補充するものでもあった。小平市域の村々が属した田無宿組合農兵は、四回の動員を経験し、うち二回は戦闘に及んでいる。二回の戦闘は、ともに、地域を守るための戦闘だった。最初に小平市域の村人が戦闘に参加したのは、慶応二年六月に勃発した、武州世直し一揆である。