国分寺厚生の家と西武鉄道

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小平学園の分譲はその後も低調であり、引き続き空き地が目立つ状況であった。箱根土地は一九三九(昭和一四)年、多摩湖鉄道に厚生村駅を新設し、開発地六〇万坪のうち六万坪を国分寺厚生の家と名づけて土地付き建売住宅の分譲を開始した。
 その後、箱根土地は武蔵野鉄道の株式を買い占め、経営権を掌握し、その経営再建に乗り出した。そして一九四〇年三月に子会社である多摩湖鉄道を武蔵野鉄道に合併させ、武蔵野鉄道多摩湖線となった。一九四五年九月、武蔵野鉄道は西武鉄道(現存する西武鉄道と区別するため、以下(旧)西武鉄道と表記)と食料増産株式会社とを合併して西武農業鉄道となり、翌年西武鉄道と改称して今日に至っている。