昭和恐慌と農村救済政策

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昭和恐慌期の時局匡救(きょうきゅう)事業では、一九三二(昭和七)年から三か年で中央と地方をつうじて約八億円が投じられ、道路の修築をはじめとする救農土木事業が実施された。小平村においても道路改修が実施され、歳出の臨時部土木費が急激に増加した。最も大規模に実施された一九三三年には、合計二か所全長二八五〇メートルに及ぶ大規模な道路改修事業(工費四五〇〇円)がおこなわれた。工費の四分の三は東京府からの補助金であり、残りの一一〇〇円は村債を発行して調達された(近現代編史料集① 五六八頁)。