図5-18 小平町誌完成祝賀式
小平市立図書館所蔵
『小平町誌』に飽き足らなかった愛次郎ら地元に依拠する郷土史家は、活動を開始した。町誌刊行から半年あまりしか経たない一九六〇年一月、「小平郷土研究会」を立ち上げ、町民による「足が地についた」、「自分の町」のみずからの祖先の歩んできた歴史を内在的に探る道を歩むことになった。そして「如何にすれば町自体を世界の進運から取り残されないようにするか」という課題と積極的に取り組むことになったのである(「創刊の辞」)。それは小平町が単独で市制を施行する一年八か月前のことであった。