市制施行と祝賀行事

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小平町議会では、一九六二(昭和三七)年三月一二日の第一回定例会にて「小平町を市とする処分の申請について」が提出され、同月一六日に可決される。東京都議会は六月一六日にこの申請を認め、七月一〇日に東京都知事は「小平町を一〇月一日に市とする」旨を東京都公報に告示する。八月一日には官報でも自治大臣がこのことを告示し、小平町の市制施行が正式に決定する。
 市制施行を祝って、一〇月一日から一か月ほど祝賀行事が続く。施行日である一〇月一日の午前零時には、円成院、小川寺、宝寿院で除夜の鐘にない、「ゆく町、くる市」を祝して一一の鐘の音が響いた。数は東京都で一一番目の市制施行にちなんでいた。一〇月一日には、小平第六小学校の校庭に約九〇〇人の来賓が参列し、午前一〇時から祝賀式が開かれ、午後から航空自衛隊音楽隊を先頭に、五〇数台の花自動車による大パレードがおこなわれた。夜には、学園東町、学園西町で提灯行列が催された。六日には、小平第一中学校屋上で約三〇〇人が参加したダンスパーティ、小平第二中学校で約二〇〇人が参加した民踊のつどいが催されている。七日には、詩吟大会や日本舞踊発表会が開催され、ブリヂストンタイヤ東京工場のグラウンドに約三〇〇〇人の観客が集まって小平市野球連盟が招いたミニマンラジオ女子野球チームとオール小平、ブリヂストンチームが対戦した。また両日、小平駅商店街、学園東町などの各地で演芸会が開かれている。一四日には市民体育祭、二三日から二五日まで産業文化展がおこなわれた。

図6-1 市制施行祝賀行事の花自動車
『小平市制施行30周年記念 市民の思い出写真集』

 小平市では、緑が豊かになるように祈念して、市内小学校、中学校、保育園などでキンモクセイ七二本の記念植樹がおこなわれている。