子育てを支える

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一九六〇年代の小平市におけるくらしを支える仕組みにとって、焦点になったのは、教育・子育てと福祉・医療であり、新しく移り住んだ人たちの定着と地方自治体の役割も重要だった。
 くらしのなかでもっとも関心が高かったのは、子育てを支える仕組みを整えることだった。人口の急増と子どもの増加に対して、小平市は小中学校や保育園を設置し、教育環境の整備を進めようとした。保護者は、PTAやPTA地区委員会をつうじて子どもの教育と育成にかかわり、教員や保母も教育と子育てを支える仕組みを整えることに尽力している。小平市内で夫婦で働いている人たちや内職をしている女性、働きにでている女性などをつうじて、保育園を拡充する要望がだされ、学童クラブの増設も望まれていた。人口が急増した一九六〇年代の小平市では、行政にとっても市民にとっても、子育てや教育を円滑にすすめる仕組みをつくることが重要な課題であった。

図6-37 小平第二小学校PTA『ひまわり』第7号、1969年12月8日