児童遊園地の整備

632 ~ 633 / 861ページ

図7-8 上水本町の児童遊園地 1969年
『小平市報』第175号

交通事故が激増するなかで、子どもたちの遊び場の確保が必要になった。児童遊園地は自治会などが地主から土地を借りて、小平市が自治会に補助金を交付して遊具などの設置、管理することで整備されていった。一九七二(昭和四七)年一一月には、市が管理する児童遊園地は一九を数えるようになる。このうちの一つが東小川橋自治会区域内の児童遊園地であり、施設としてブランコ、砂場、水道、トイレが備えられた。
 一九七二年、東小川橋自治会では遊園地の諸設備の見直しを提案する。不衛生の原因となる既設トイレを撤去して、水道栓を噴水式水飲み専用栓に改造し、砂場の移動と整備、外柵金網の欠損箇所の補修が実施された。七三年には遊園地に木陰がなかったため、樹木緑陰による砂場の日除けを検討して市に働きかけた。その結果、翌年には砂の入れ替えとともに砂場の日除けが完成し、ブランコに加えてすべり台も新たに設置された。
 同年、小平警察署より東小川橋自治会を、交通規制モデル地区として推進したいとの申し出があった。子どもの夏休み期間にあたる七月下旬から八月末日まで、朝一〇時から夕方五時の間、自治会区域の多くの道路を車両進入禁止にするものである。この計画は、急な申し出であったため見送られたが、三年後に実施された。東小川橋自治会は、児童遊園地の設備を充実させ、夏休みに道路を開放するなど子どもたちが安心して暮らせる空間を用意した。