市民まつりと山車

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鈴木ばやしを市民に印象づけたのは、一九七六(昭和五一)年一〇月の「わたしたちのふるさとづくり」をテーマにした第一回小平市民まつりであった(『市報こだいら』第三四〇号)。保存会が東村山市久米川の熊野神社から山車を借りて参加したところ、市民の多くから好評を得た。それに後押しされ、独自に山車を造ろうという気運が盛り上がり、一九七七年五月には山車建設委員会が組織され、募金活動に着手した。目標金額も順調に達成し、総工費一三〇〇万円と約一〇か月の工期をかけ、一九七八年八月に完成した。同年九月二日花小金井武道館で、山車落成記念式典をおこない、一〇月二二日の第三回小平市民まつりで初披露された。

図7-22 市民まつりを盛り上げる鈴木ばやし 1985年
小平市立図書館『市制施行50周年記念事業 郷土写真展図録~小平のいまむかし~』

 以後、山車の巡行は小平市民まつりの花形として、新旧住民の垣根をなくし、市民に親しまれ、現在に至っている。またお囃子連のみの活動も活発で、市内の各神社の祭礼や各種イベント、福祉施設の慰問、小中学校の授業などにも参加し、その普及に努めている。