教員が支える地域研究

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その創価中・高の教諭で生物部を指導していた教諭・鈴木利博は、また玉川上水を守る会の会報の寄稿者の一人で、「『ケヤキ』と『緑』の研究報告」や「たとい小さな自然でも」などの研究成果を寄せている。
 会報には、高校生の投稿も少なくない。「玉川上水を歩き・撮り・聞き・考える―都立国分寺高校三年有志」(近現代編史料集⑤ No.二九六)なども、その一つである。彼ら高校生は、玉川上水を守る会の庄司徳治や織田雅雄を訪ね、上水の歴史的歩み、現状、問題などの話を伺い、スライドや写真などの資料提供を受け、学校の文化祭で発表した。その結果、「身近でありながら無関心だった玉川上水を、今回自分達で調べてみて、本当のすばらしさ、大切さを知りました。この江戸時代からの大切な史跡を守って行くのは、私達一人一人なのだということを自覚」(同前)するに至った。

図7-31 小平霊園通りのけやき並木(美園町)
『こだいら市勢要覧』1972年