一九七〇年代の学校をめぐる状況

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一九六〇年代同様、七〇年代に入っても、小平市内の幼稚園・小学校・中学校では、園児・児童・生徒数ともに増加傾向にあった。しかし、一九七四(昭和四九)年に幼稚園児数がピークの五三九二人に達すると、その後は減少に転じていった。小学校児童、中学校生徒数もそれを追いかけるように、小学校児童数は一九七九年の一五四〇三人を、そして中学校生徒数は一九八五年の七二八四人をピークに、それぞれ減少していくこととなる。増加傾向がまだ続いていた一九七〇年代半ばまでに、市内に五校の小学校(一九七三年小川東小学校・花小金井小学校、一九七六年鈴木小学校、一九七七年学園東小学校、一九八〇年上宿小学校)、四校の中学校(一九七一年小平第五中学校・小平第六中学校、一九七五年上水中学校、一九七八年花小金井南中学校)が新設された。小平市における園児・児童・生徒数は、一九七〇年代半ばから八〇年代半ばで頭打ち状態となったが、人口増加にともなう諸問題は、子どもたちの学校生活にさまざまなかたちで影響をおよぼしていた。

図7-32 お父さんと工作をする園児(小平神明幼稚園)1978年頃
『小平神明幼稚園(案内)』