昭和36年(1961)

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昭和36年19611月市営電気の復元問題が解決し、市では東北電力から本町の旧森屋敷を譲渡される。(酒田市議会史年表)
3月1日学校法人林昌学園が設立される。
3月31日公益質屋の業務が廃止される。(上に同じ)
3月31日酒田市立西荒瀬中学校が廃止される。(上に同じ)
4月1日酒田南高等学校が開校する。新入生207名。
4月11日市民会館の建築工事が着工する。建設問題で市庁舎が先か、市民会館が先かで議会がもめる。
4月20日ソ連作家イワーノフと詩人ナイリー・ザーリアンが来酒する。
4月25日県営工業用水道の起工式が行われる。(酒田市議会史年表)
4月30日彫刻家高橋為吉が没する。71歳。彫刻家高橋敬治郎(正晴)の長男として南遊佐村千代田に生まれる。主な作品平田町飛鳥東光寺「十一面観音立像」・遊佐町吹浦永泉寺「仁王尊像」。宮内光岩寺に葬られる。
4月第五中学校が開校する。初代校長、星川清吉。
4月飛島・黒森簡易水道事業を酒田市上水道事業に繰り入れる。(酒田市水道50年の歩み)
5月2日元市議会議長、本楯庭田出身の後藤鉄太郎が没する。67歳。明治26年6月18日生まれ。
5月16日事業家茜谷五市郎が没する。79歳。明治15年酒田に生まれる。一代で巨富を積んだ立志伝中の人物。昭和25年酒田市に100万円を寄付して「茜谷義務教育基金」を設立する。翌26年紺綬褒章を受章する。安祥寺に葬られる。
5月18日北平田小学校が完工する。(酒田市議会史年表)
5月31日市立酒田病院の本町診療所が廃止される。(上に同じ)
5月嘱託制度を廃止する。(上に同じ)
6月10日酒田の電機工場で女子工員67名がガス中毒にかかり、2名重体となる。
6月18日ソ連ナホトカ市長、デウボフカが来酒する。(本間美術館の37年)
6月23日画家丸木位里が来館する。(上に同じ)
6月浜中、十里塚地域が飛砂の害により一部が移転する。
6月真宗大谷派において同朋教団運動展開の構想が打出され、市内の真宗寺院に同朋会が設立される。
7月7日元東大教授(哲学)伊藤吉之助が没する。76歳。寺町須田惣太郎の子として生まれ、下台町ろうそく屋伊藤丹蔵の養子となる。一高、東大卒。大正6年慶応義塾大学予科教授、ドイツに留学ののち慶応大学教授、昭和5年東大教授、同22年北海道大学教授に転じ、法文学部長となる。26年中央大学教授となる。日本哲学会会長。著書に『最近のドイツ哲学』『哲学小辞典』他。光丘文庫に蔵書の一部が寄贈されている。善導寺に葬られる。招魂社境内に歌碑がある。
 秋くればいではの空は雲重くくろずむ海の波高ならす
7月15日市営プールそばに子供徒歩プールが完工する。
7月宮野浦地区に中央公民館宮野浦分館を置く。
7月中央公民館飛島分館を飛島公民館と改める。
8月2日宮野浦橋(仮称、現出羽大橋)の架橋促進期成同盟会設立総会が開かれる。(酒田市議会史年表)
8月30日大浜地区へ石油基地が完工する(約2万坪、工費1億4千万円)。これにより毎年、夏になると賑わっていた大浜海水浴場もその姿を消した。(上に同じ)
8月飛島漁港第一期修築工事が竣工する。
8月全日本学生軟式庭球東西対抗大会が市営光ヶ丘北コートで開催される。(酒田市制50年)
9月16日午後6時から夜半にかけて酒田で第二室戸台風により最大風速37.7メートル(西南西)、最大瞬間風速49メートル(西南西)を記録。ともに累年第一位。県内の総被害額は21億円に達する。
9月酒田営林署を北千日堂前に移転する。
9月真宗の碩学曽我量深を迎え安祥寺で暁天講座が開かれる。昭和45年まで毎年行われる。
10月1日県内初の特急列車「つばさ」が奥羽線に、「白鳥」が羽越線に運行される。
10月1日山形放送鶴岡テレビ中継局開設。
10月7日天皇・皇后両陛下が酒田市を通過される。
10月高砂地区土地造成事業第一期工事が完成する。(酒田市議会史年表)
10月市会議員村田敏雄が地方自治功労により藍綬褒章をうける。
11月1日伝馬町の清水屋百貨店が内匠町(現パイレーツビル)に地下1階、地上6階建てで新築移転する。
11月3日山田与太郎・故茜谷五市郎が酒田市表彰条例による表彰を受ける。功労賞は高橋剛の製作。鳥海フスマの花と葉を図案化したもの。(酒田市議会史年表)
11月28日作家庄司総一が没する。明治39年生まれ。北平田村漆曽根の医師庄司栄治の長男。阿久見謙のペンネームで「新三田派」「三田文学」に小説や翻訳物を発表、「陳夫人」で大東亜文学賞をうけた。著書『ロレンスの生涯』『残酷な季節』『聖なる恐怖』詩集『ノノミ抄』その他。
11月鳥海山に市営山小屋が完成する。二の滝口の五合目国有林内。40人収容。(酒田市制50年)
11月元公益質屋跡(寺町)に山形県で初めて乳児保育園ができる。(酒田市議会史年表)
11月甲崎環が古文書研究の功により茂吉文化賞を受ける。(上に同じ)
11月『唯一郎句集』が発刊される。著者、竹内唯一郎。
11月酒田西高校の新校舎が完成する。1,900㎡、工費4,200万円。
11月大浜運河鉄橋を除去する。(酒田市制50年)
12月1日東平田診療所が完成する。(工費309万8千円)。(酒田市議会史年表)
12月8日建設省が直営工事中止を理由に、最上川下流工事に働く最上川自労に対して首切りを通告、組合は不当解雇反対闘争を展開する。
12月浜田へ酒田女子高校の校舎が竣工する。工費6,089万5千円、面積715坪。(酒田市議会史年表)