9枚目

    覚 
  今般利根川分水路御普請場江出役之面々末々迄、道
  中旅籠纏拂之姿を以、昼賄料百文宛上下なし
  右、往来之分、御知行与内高ニ不拘、正人数丈相渡候ニ付、
  請取可申候
一、来ル十九日、町場為請取御場所江罷越候面々惣奉行・
  副奉行・御留主居・御郡代并御場所詰御家中ハ八幡宿江
  昼宿申付、宿札も打置候筈ニ付、此段可得相心候。其以下
  昼宿支度申付置候而も、途中手間取、刻限過ニも相成、
  却而迷惑之者も可之哉ニ付、別段昼宿ハ不申付候間、
 
  何れの宿にても勝手次第ニ賄給可申候。若又八幡宿江着
  致し、右宿札打置候面々休居候而も、不斟酌候間、勝手
  次第同宿江休可レ申候。勿論、途中諸事相慎、聊心
  得違之儀無之様、末々之者迄急度可申付
一、具足櫃并荷物両掛竹馬等江荷札
     印旛沼古堀筋御普請
     御用
       庄内家中 何の誰
  右之通相認可申候。
右之趣、支配下御用有之面々ハ、支配下江も可申達候。
    七月