一、人夫道中往辺ハ勿論、滞留中諸事差配いたし
候者差立候役人、狩川通ニ而ハ三人も為二差登一可レ申
候間、相選可レ申事
一、郷夫之年齢ハ、三十才ゟ四十才見当ニ而選出し、働方抜群
相心得候様可二申含一事
一、人足為レ登高、たとへハ百人ニ候得ハ、於二場所ハ一一組一小屋ニ可
二相成一、其内ニも廿五人一卜かまとニ相定、弐拾五人位組ニ致し、
四人江働頭壱人ツヽ相立置、諸事深切ニ申合、艱苦も
ともにいたし、病人等出候節も厚く取扱可レ申、役人とも
此義者別而ゆるがせに不レ致様、為二心得一可レ申事
但、働頭ニ焼印付札壱枚宛相渡、裏ニ組合四人之
名前相記可レ申事
右之通
卯六月
覚
一、今度為二御登一之大工壱人江、歩行夫壱人被レ下之義、申立置候事
一、稼こきん人々持参之事
一、屶・鎌同断之事
一、笠印かなにて相認候事。是ハ江戸表ゟ御注文之由也
一、登リ十三日道中之事