印旛沼古堀筋御普請所ゟ来状之写 97
難レ凌暑気ニ御座候得共、御家内中弥御安全被レ成二御凌一、
珍重之御事ニ存候。出立之節ハ何廉預二御厚話一、以二御蔭一、
日割通昨廿三日御場所江上着、大慶いたし候。扨、小坂を
越し候以来之暑サ、誠ニ以難レ凌、日中歩行不レ叶程
ニ而、兔角朝ハ九ツ過ゟ出立、日中相休、又八ツ時より歩行
いたし候体ニ御座候。人足共之義も、最上・尾花沢辺より
病人出、追々相増候得共、夫々薬用之致レ手当一、此
頃着いたし候所、大体全快いたし候。狩川通之者ニ而ハ
壱人も病人無レ之、大安堵。外組々之者より丈夫成