右於二芙蓉之間^一老中列座、大炊頭申^二渡之^一
　　閏九月十三日
　　　　　　　　　　御勘定吟味役　篠田藤四郎
　　　　　　　　　　　　　　名代　久松彦一郎
　　其方義、御役筋之義ニ付如何之事共相聞、
　　不埒之義ニ候、依^レ之御役被^二召放^一、御切米之内
　　五拾表御取上。逼塞被　^二仰付^一候
右於^二堀田摂津守役宅^一、若年寄中列座、大目付
松原式部少輔・御目付遠山半左衛門相添、摂津守申^二渡之^一
　
　
水野越前守居屋敷近辺、多人数相集、及^二狼藉^一
候付、外桜田御門・和田倉御門・馬場先御門、今晩
中往来之者、先々承糺相通可^レ申候。猥ニ通抜申
間敷旨、相逹可^レ申旨、只今大炊頭殿被^二仰渡^一候付、
則御門々々江申渡、尤被^二仰渡^一候以前及承候ニ付
支配向々之者差遣為^二見届^一候処、町奉行鳥井甲斐守
御先手太田運八郎、其外大炊頭殿、玄番頭殿、松平
肥後守殿、松平駿河守殿之者共相払候段、支配向之
者申聞候。
御城内別義無^レ之、支配向之者為^二見廻^一申候。委細之義ハ
明日可^二申上^一候。先此段申上置候。以上
　　　　　　　　　　　　　　　当番御目付
　　閠九月十三日　　　　　　　　　　桜井庄兵衛