町奉行
鳥井甲斐守
阿部遠江守
大炊頭殿ゟ早馬ニ而取鎮候様御差図ニ付、組与力
同心召連早速出馬。尤、遠江守忌中ニ付、組与力計
罷出候。
内桜田当番 小笠原佐渡守
西丸大手 脇坂淡路守
右人数も箇被二差出一。尤何之方々も火事装
束之由、夜五ツ時と相聞候
「印旛沼津の一の手さんハノンシ水野流を引そむる
「弐の手、酒井の日の丸さんハノンシ名も高台ニめさましき
「因幡さんの手あほいの御紋ノンシ人の花嶋咲を見よ
「岩戸ならねと雨戸の丁場ノンシ鉦や太鼓て林さん
「是そ五の手ときかずにしるよノンシ黒と白のはた印シ
「印旛沼堀田かいなし水野あわ
「度々の御触もなんの水のあわ御役にたゝぬ金の采幣
「眼前に越れる水の上支ひ気侭にならぬ天か下哉