奈良時代

大磐若経第四七三巻

(ダイハンニャキョウダイヨンヒャクナナジュウサンカン)


大磐若経第四七三巻

時期:奈良時代

所蔵:酒田市立光丘文庫

大般若波羅蜜多経は仏教最大の仏典である。三蔵法師玄奘の訳で、般若波羅密(知恵によって彼岸に至る)の教えを説いた経典である。般若とは知恵を意味し、その教えは「一切の存在は全て空である」とする思想を説いたものである。大般若経を読んで、除災招福を祈る法会や大般若供養が現在も行われている。この「大磐若経 四七三巻」は行信大僧都が神護景雲年間(767~769)に書いたもので「法隆寺東院旧蔵大般若経祓文」が記載されており、法隆寺夢殿に安置されてあったと言われている巻物である。【国重要美術品】