酒田すがた(昭和10年)
谷松宇八が営んでいた料亭で、「環翠楼」の名称でも知られる。昭和8年4月に建築され、東北一の広さと言われた2階の120畳敷の大広間が有名であるほか、大正10年(1921)10月から翌年にかけて竹久夢二が滞在したことでも知られる。戦争が激しくなった昭和19年3月に営業が停止され、その後は鉄興社が社員寮として使用するため購入。昭和20年代初頭に鉄興社から市議会議長であった前田良太氏が譲り受け「山王くらぶ」という名称となり、昭和28年に大広間に舞台を設け、料亭としての営業を続ける。