目次
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佐藤とし江日記
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暑中休暇の日記
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明治38年
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翻刻
八月廿一日 雨天曇天 火曜日
現代語訳へ
臥戸から六時半頃に出で常のやうに致しました、それから御昼
までぢやがたらいもの皮をむきました、やがて御昼の用意
致しました、それよりそれを食しまして、それを片付けたので
す、それから少し休みまして家事を見てありましたが、母上
の命令によりて米をつきました、それより昨日の日誌を
かきました、それより友からかりて参りました
家庭小説
をちっと見ましたの、それより夕飯を食し家事に手伝ひ致しま
して十二時前に臥戸に入りました、今日はこれでさよなら
明治後期に流行した家庭小説