八月卅日 雨天 水曜日

現代語訳へ


今朝はきのふと同じ頃におきまして、昨日とおなじやう
にやすむで居りました、只おもうのは此の三十七日間
のながい、たっといやすみをむだにすごしました、そ
ればかりでなく、今はおなかがいたとかってくるしむ
で居るなどおもひめらせば、思うほどいとどむ
ねいたくって、とても仕方が御座ひませむ
おひるの御はんも夕はんの御はんも皆おもゆばか
りです、本当にあはれなるは病人であろと
つくづくと思ひました、今頃我なつかしき
清水校長は何と致したんであろをと
十時頃にねむりました

 
 
 
 
 
 
 
(何とも御気の毒な次第です)
 
同病相憐むとでも云ふべきか)