八月拾五日 木 晴天

現代語訳へ


朝ねむい所をむりに起されて、いよいよ
出でぬ、常の如く掃除し学校に手紙
を上ぐべきを書き、それより昼飯
を食し休息し、其書を以て参りぬ
帰りに目医に参り家に帰り
姉共と楽しくかたらい本を見ぬ
それより母上より吾才にとりて大切なる教
へを受けぬ、十二時にふす

小野(佐藤)とし江30歳 大正9年酒田高等女学校に転任記念