同三十日 月曜日 雨

翻刻へ


来訪者 なし
六時に起きました。いつものように動き、
新片町へ使いに行きました。
今日はまだ夜が明ける前に雨が降りました。
毎日晴天ばかり続いていたのが今日になって
雨が降ったので、農夫たちはどんなに喜んだで
しょうかとひそかに嬉しく思いました。母
も家の田畑に恵みある事を喜びました。
それから少し楽しもうと思い「ヴァイオリン」
を弾きました。それから姉の髪を結んで
あげたのが、あまりよく出来なかったけれど、まあ
かんべんして貰いました。それから昼飯の用
意をして十二時に食べました。
それから少し休み、使いに行き、たくさんお菓
子を貰って帰りました。夕飯の仕度をして
これを食べました。九時五十分に寝ました。