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ああ思い起こせば、私の父上が七年前
の今日の日に、はかなくも永い眠りに
ついた日であります。月日のたつのはとても早く、
私はご恩に万に一つも報いていないのにと悲しんだ
日も過ぎ去って今は七年という長い夢。ああ
はかないものだ。そう思い、よい人に
なって亡父の霊を喜ばせようと思っても、
今は何か事を成したのか一つとしてあとに
残すべきものもない、と思うと悲しく、ま
たも再び帰らない今日の日を無駄に過ごしていい
のか後悔してもとりかえしがつかない、と思って悲しく
て涙をぽろぽろとこぼすのもいっそう愚の
の骨頂である、と心の中でつぶやきながら、起き
たのはちょうど四時二十分。鳥はこうこう鳴いている。
雀はちゅんちゅん鳴いている。いつものように動き
本を見ました。いつものように医者に行き、掃除し
て少し休み、寝ました。