目次
/
佐藤とし江日記
/
暑中休暇の日記
/
明治39年
/
現代語訳
同三十日 木 晴れ
翻刻へ
起きたのは五時、いつものように掃除しました。
しばらくして姉の友人が来たので、私は日々学校
で料理を教わっているから、料理をして食べて
もらったら、とても上出来だとたいへん賞められました。
やはり女は名誉心があるようで、賞めら
れたらとても嬉しく、学校で教わった甲
斐があると思って非常に面白かった。それ
から少し色々と話をしました。夜の九時十分に
寝ました。