三聖神社

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大字西寺字向尾にあり、祭神は伊弉諾尊(いざなみ)・早玉男神(はやたまおのかみ)・事觧男神(ことしろおのかみ)である。
阿星山北西山麓に位置する西寺地区の常楽寺(天台宗)境内に鎮座し、西寺地区および常楽寺の鎮守社となっている。神仏習合の形態をみせており、弥陀・釈迦・薬師の三仏を祀っている。山(三)聖(整)権現と称していたものを明治時代初期の神仏分離により、三聖神社と改称された。創立年代は不詳であるが、阿星山常楽寺は金粛菩薩により和銅年中(八世紀初め)の開基と伝える。平安時代からの祭祀と考えられるが、特に伝わるものはない。社殿は江戸時代の築造と推定されている。