人口の動態

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昭和以前の町人口・戸数をみると、本籍人口の場合、大体、三、〇〇〇人台を大正十二年(一九二三)まで推移し、翌十三年に四、〇〇〇人の大台に達した。現住人口は二、六〇〇~二、九〇〇人台となり、現住戸数も五六〇~五七〇戸程度であった。
 さて、昭和元年(一九二六)から同二十年までの町人口は(但し十三、十七~十九年を欠く)表75に示したように、毎年わずかながら増加した。本籍人口をみると、同二年まで四、〇〇〇人台、翌三年には四、一〇〇人台となり、同四年には約八〇人ほど増えて四、二〇三人に達し、同九年まで四、二〇〇人台を推移した。さらに同十年になると、前年より一〇〇人増加して四、三〇〇人を突破した。その後、太平洋戦争突入時まで大きな変化はなかった。
表75 昭和戦前における町人口の推移
本籍人口(A)現住人口(B)(A)-(B)現住戸数
昭和1(年)4,0502,7201,330568
  24,0892,7491,340571
  34,1272,7801,347570
  44,2032,6921,511572
  54,2393,0021,237578
  64,2513,0581,193574
  74,2613,1061,155579
  84,2443,0181,226583
  94,2963,0221,274585
  104,3953,0961,299603
  114,305---
  124,276---
  144,340---
  154,3423,0181,324587
  164,364---
  20-4,369-873
『石部町史』より作成

 現住人口も、資料のある同十年まで増加傾向を示しているが、微増である。同五年には三、〇〇〇人台となり、それ以降は、三、〇〇〇人台にとどまっていた。終戦後には帰郷したり、移住したりする者があり、二十年八月に四、三六九人となっていた。
 戸籍を石部町に置きながら、町外で生活する者は同四年に一、五一一人と最高になったが、それ以外は一、一〇〇人~一、三〇〇人程度であった。現住戸数も同九年までは五〇〇戸台であったが、翌十年には六〇三戸になった。同十五年には多少減少したが、同二十年には前述のような戦争の影響で八七三戸に及んだ。