戦後改革

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ポツダム宣言を受諾した日本は連合国軍に占領され、昭和二十年(一九四五)八月三十日に連合国最高司令官マッカーサーが厚木飛行場に降り立った。同年九月には東京に連合国最高司令官総司令部(GHQ)が置かれ、日本はGHQの指令や勧告にしたがって統治された。GHQは幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)内閣に対して、五大改革(婦人の解放・労働組合の結成奨励・教育の自由主義化・圧制諸制度の撤廃・経済機構の民主化)を発令した。軍国主義の基盤が財閥と寄生地主制にあると考えたGHQは、これらのうち、経済機構の民主化を最重要課題として、財閥と寄生地主の解体に着手したのである。