産業の発展

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事業所数を年次別にみると年々増加しており、同五十年には三〇〇ケ所台に達した。そして、同六十一年には同三十五年の二倍以上の三九一ケ所となり、同六十年の増加率(五六/六〇)は一一・一パーセントで、県下の全市町村の中で第四位となった。大幅な増加を示した業種は、建設業や製造業、不動産業、それにサービス業である。特に同三十五年と同六十一年を対比した場合に、建設業(同三十五年の一二倍)と製造業(同三十五年の約三・五倍)が顕著な事業所増加となっている(表82)。
表82 産業別事業所数の推移
昭和年353841444750535661
業種
農林業021021221
鉱業121001212
建設業31115132724233336
製造業172037376051465659
卸売・小売業97118125125116127134138153
金融・保険業325455345
不動産業0002565710
運輸・通信業63781010131112
電気・ガス・水道業001222111
サービス業4645635665697894106
公務****36355
総計173165255249295302310352391
*は数値なし(不明)を示す。「事業所統計」より作成

 産業別従業者数の推移においても大幅に増加している。同三十八年まで一、〇〇〇人台であった従業者数は、同四十一年には二、九〇九人と同三十五年のほぼ倍になった。そして、同四十七年には四、〇〇〇人を突破し、同五十三年を除いて、着実な増加を示している。業種別にみた場合も、ほとんどの業種で増えている。その中で常に製造業が全体の六〇パーセント以上を占めており、特に同四十四年には全体の約七〇パーセントが製造業の従業者となった。
 このように、石部町においては同三十五年以降、特に同三十八年から四十七年に顕著な産業発展がみられ、製造業や建設業を中心にした地域の工業化が展開されたわけである。