自然環境の保全

705 ~ 706ページ
公園の整備は積極的に進められており、町内には大小一〇ケ所以上の公園、児童公園が設けられている。主な公園整備としては、昭和四十九年六月の柿ケ沢児童遊園地、同五十四年の松籟山公園などがある。これらは見晴らしの良い公園で散策の場として利用されている。さらに、同五十八年六月より総事業費二億五、〇〇〇万円を投じて運動広場や子供広場をもつ十禅寺緑地公園の建設が進められている。
 石部町内で最も規模の大きい総合的な公園は雨山文化運動公園である。これは総面積七万六、〇〇〇平方メートルで、町総合発展計画にもとづく事業の一環として計画された。公園内には体育館や体育センター、歴史民俗資料館を配し、生活環境保全林である臥龍(がりゅう)の森を含んでいる。これは森林開発が進む中で森林の重要性を見直すために、生活環境の保全と快適な保健休養の場を提供することを目的とした。森林公園は九つの整備区域(合計面積一六・三一ヘクタール)に分け、それぞれに愛称がつけられた。自然林のほか植林(三七種の樹木約一万本)を行い、散策道や休憩場を設置し、自然に親しみ楽しめる憩いの場として活用されている。この森は同六十一年四月に「森林浴の森 日本一〇〇選」に選ばれ、全国的にも評価されている。さらに、同年五月には第三回全国一斉ウォークラリー大会滋賀県大会がこの周辺で開催され、町内外に広く周知されることになった。その他に森林資源保護事業として昭和五十六年五月に滋賀県植樹祭が石部南小学校の裏山で開催された。

 


写202 臥龍の森(上)と飛龍翔雲碑(下)
雨山文化運動公園内にある臥龍の森は、生活環境保全林であり、自然に親しむ憩いの場として活用されている。臥龍の森広場には昭和63年(1988)村制100周年・町制85周年を記念して「飛龍翔雲」碑がたてられた。