まず、町の行事をはじめ、町民の社会教育の中核施設として、石部町公民館がある。町公民館は最初、昭和二十五年七月に石部小学校敷地内に設置されたが、新たに、位野に現公民館が同四十一年九月に開館した。また、住宅開発が進み、新しい町づくりが行われる中で、近隣の互助精神と連帯感を深め、町民の文化教養を高めて、豊かな地域社会をめざして同六十年四月に石部町南公民館と宮の森コミュニティーセンターが開設された。さらに、松籟会館が同和対策事業の一環として地域住民の生活と福祉向上を期する目的で同四十八年四月に開設され、研修と教養を通した地域交流、生活相談の場となっている。
東寺・西寺の間には、自然を利用した施設が多く設けられた。同四十四年十月に阿星児童館の開館、同四十四年に勤労者の余暇利用・体育向上を目的とした阿星運動場の設置、同五十四年七月に勤労青少年研修場の開設などがある。
石部町体育館は同四十一年七月、位野に建設され、館内にはステージをはじめコートが設置され、スポーツを通じて親睦を深めている。同五十五年三月に町民テニスコートが作られ、同五十六年七月に町民グランドが丸山にそれぞれ作られた。
体育活動面では、同二十三年十月に第一回町民運動会、同五十六年一月には第一回町民マラソン大会が開かれた。さらに同三十五年四月には石部町体育協会が発足した。文化活動面においては、同三十八年十二月第一回青年団文化祭、同四十八年三月第一回町文化祭が開かれ、また、同四十九年六月には石部町文化協会が創設された。このように町民のスポーツ熱は高まり、文化活動もますます活発になってきている。