開校百周年後の石部小

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児童数の漸増と、校舎の狭隘化、また体育施設の不備などを改善すべく改築の議が起こり開校百周年記念事業として、同四十八年七月屋内運動場(体育館)、付属棟(便所・給食調理室・更衣室、給食物品格納庫・洗濯室・ガスボンベ室)の起工式を行った。
 同四十九年一月、初めての校内書初め展を開催した。同じく一月体育館改築記念音楽会を開き、同年五月十日、創立記念日に、石部町及びPTA主催で開校一〇〇年・町制七〇周年記念式典が開かれた。その時教育資料展があり、貴重な資料が数多く展示された。
 同五十六年五月、創立一〇七周年記念として校歌碑が建立された。

写209 石部小学校校歌碑 昭和56年(1981)、創立107周年を記念して建立されたもの。この校歌は昭和37年に制定されたもので、戦前の校歌と区別するため、第2号校歌とされている。

 同五十七年四月十四日、同五十七・五十八年度の二年間、県教育委員会から中学校区同和教育研究の指定を受け、石部小学校・石部南小学校・石部中学校・石部幼稚園・石部保育所とで「人権尊重の態度化をめざす保・幼・小・中一貫の同和教育」を推進することになった。
 ついで同五十八年二月、県教育委員会指定、中学校区同和教育研究中間発表が開かれ、続いて四月、同和教育指定研究が二年目に入り、その全員研修が石部公民館で開かれた。さらに十一月、同和教育指定研究の総まとめ研究発表大会を開催、各校、園で授業や分科会が開かれ、県内の参加者を迎えて熱心に討議、研究がなされた。
 同五十九年一月、石部小学校表門及び裏門の改修工事が始まり、二月完工した。同年八月、湖の子の船内で一泊する琵琶湖フローティングスクールに第五学年が参加し、同乗した水口町綾野小学校と交流し、乗船の経験と琵琶湖の景勝を満喫した。
 同六十年七月、町の健康増進事業の一貫として、第六学年が福井県小浜市田烏、国立若狭少年自然の家で一泊二日の海の教室に参加し、海での生活体験やカッター乗船の貴重な体験を得た。
 同六十一年四月、児童の健康づくりに業間体育として朝のマラソンを始めた。低学年はトラック内側、中学年はトラック中側、高学年は外側と教員と共に体列を整えて走った。同年十一月、交通公園のあとに町学校教育後援会の寄贈で庭園が完成した。
 同六十二年七月、体育館の屋根と床面研磨塗装工事が完成し、面目を一新した。同二月、時代の要請もあって児童の正しい性知識と自己の健康管理を目的として、性教育週間を実施、各学年で発達段階に応じた授業を通して、研究を深めた。