南小の創立

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昭和五十二年、石部町議会において、石部小学校の児童増、学級増にともない、学校規模など将来の展望に立って今後の対策を協議し、石部南小学校を新設することを決定した。同五十三年十二月、石部町の南方にあり、児童数、地域を二分するほどよい位置にある高千穂交易株式会社の所有地を買収、同五十四年五月、起工式を挙行した。校舎は鉄筋コンクリート三階建で完成年時には管理棟・教室棟・特別教室棟・体育館及びプール・給食調理室・用務員宿舎などが完備することになっていた。平行して一般公募されていた校歌・校章が八月に選定された。
 同五十五年四月七日、体育館において開校式、続いて第一回入学式が挙行された。男子四七人、女子五〇人、計九七人の新入生であった。新設されたばかりで校地の環境整備が十分でなかったので、同年五月PTAで農園の整備作業がなされた。続いて六月、残っていた農園と中庭の整備作業を続行、農園の名前を児童から募集し青空農園と命名した。同年の六月、完成した青空農園にゆとりの時間を活用して、土に親しむ体験学習として、全校児童でさつまいもを植えた。新設校のためPTA会員の熱意が強く、各分団別に運動場整地、農園、芝生の補修、裏山下草刈りの作業が繰り返され、次第に学校環境が整備されていった。

写210 石部南小学校 昭和55年(1980)4月、石部小学校の児童・学級増により分離・新設開校された。裏山ランニングコースなど自然環境に恵まれている。