石中の発足と諸整備

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同五十年四月七日、石部中学校開校式が行われ、このあと第一回入学式が三階図書室にて行われた。また同月、体育館の起工式が行われ、同年九月に竣工した。
 町民の期待の中発足した石部中学校の教育目標は、自主・自立・進取の気がまえをもって、すべてに全力投球をする新しい校風の樹立をはかることにあり、一、自他の人格を尊重し進んで協力する、一、知性を高め創造性を身につける、一、自然を愛し情操を豊かにする、一、心身をきたえ、実践力を身につけるなどがその具体的目標であった。
 同年五月、PTAを設立し、第一回定期総会において三役を選出した。六月夏服の更衣に際しては男子は白カッター、黒ズボン、女子は白半袖(七分袖可)制服、臙脂(えんじ)ライン二本、同色ネクタイ、紺スカートと清楚な服装が定められた。六月、分離独立した甲西中学校との交換会を開いて交流を深めた。
 同五十一年三月十八日、第一回の卒業証書授与式が行われ、男子五四人、女子四六人、計一〇〇人の卒業生が巣立っていった。その後卒業記念として校歌の碑が寄贈され除幕式が行われた。同年五月、「機器による英語教育」をテーマに文部省の指定研究を二年間にわたって受けた。同五十二年十一月指定研究の研究発表会が行われ、公開授業、研究授業を行なった。

写212 石部中学校 昭和20年代より石部町内で多くの議論を呼んだが、同50年にようやく石部中学校が新設開校された。同51年には文部省の指定研究テーマ「機器による英語教育」を受けるなど教育研究活動もさかんである。

 開校以来吹奏楽管楽器を購入し練習を重ねて、同五十二年一月、県アンサンブルコンテスト(守山会場)に出場し、金管六重奏に金賞を受けた。
 その後、学級数が増え、校舎が狭くなったので、増築(三階六教室)が決定され、地鎮祭が行われた。同年八月、県部落解放婦人集会が石部中学校を会場として開かれ、県下各団体より一、一〇〇人来校、分科会をもち討議し、学習した。
 同五十八年二月二十四日、ゆとりの時間を活用してのボランティアスクールが開かれ、全校生徒によるボランティア活動が実施されて、奉仕の心を養った。一年生は、石部南小学校から宝来坂までの道路清掃、二年生は駅前付近の道路清掃、三年は祭街道の道路清掃であった。
 同五十九年十月、石部町教育後援会、PTAの尽力によって、高さ六・五メートルのステンレスの時計台立志の塔が完成した。十一月十二日、創立十周年記念式が行われ、竣工式があった。