1 蘆名氏の安子島・湖南支配

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 1470(文明(ぶんめい)2)年蘆名盛高(あしなもりたか)が「阿くか嶋」を攻め(郡197)、1501(文亀(ぶんき)元)年4月に制圧した。捕らえられた安子島城主が釈放されるに、本宮に遁(のが)れた(郡208)。城主伊藤氏は二本松畠山氏に従属して来たものと思われる。

 1523(大永(だいえい)3)年4月、中地村と横沢村の境界争訟を蘆名盛舜(もりきよ)(盛高の子)が裁決した(郡214)。両村の領主である中地氏と横沢氏は蘆名氏に従属して、湖南一帯はすでにその支配下にある。


横川と安子島城(亀井館)
横川(よっか)は五百(いほ)川の渡渉点である。安子島と、同じ渡渉点に位置する前田沢・高倉が安積郡北方の玄関口。