地方民会とは政府が地方三新法を施行する以前、自主的に設けられた町村会、区会、県会をいう。1873(明治6)年頃から自由民権論が広まり、住民の政治参加要求が高まるにつれて各地に民会が設けられた。新福島県は国に先んじて草案を審議し、1878年1月4日、「福島県民会規則」を公布した。この規則に基づき、郡山村では1878年4月8日に第1回の村会議員選挙が行われ、30名の議員が選出された。議長に阿部茂兵衛、副議長に永戸直之介。当選議員は宣誓書を提出した。福島県会議員選挙は同年5月中に行われ、68名の議員中、第7区から小野口弘治(日和田村)と山岡山三郎(多田野村)が選出され、6月1日初県会が開かれた。