1947年に公布された教育基本法では地方公共団体による図書館、博物館、公民館などの施設の設置を規定した。学校教育と並んで社会教育が重要な役割を担うことになった。郡山市では47年、県内最初の自由開架式の市立図書館を旧武徳殿に開館した。48年、郡山市公民館が公会堂の一部を借りて設置された。54年、労働会館、55年、婦人会館、58年、図書館、市民会館、61年、児童文化会館が開館した。これらの新築開館に大きな役割を果たしたのは青年、婦人、文化、労働の各種団体であった。郡山市公民館は55年に優良公民館として文部省より表彰された。また戦前の青年会活動は行政の下部組織に位置付けられていたが、戦後は自由で民主的な青年会に生まれ変わった。48年、次々に生まれた青年会がまとまり、郡山連合青年会が結成された。
戦後の女性の活動は45年10月の富久山町婦人会の結成となった。12月には新日本婦人同盟郡山支部ができたが、これは全国で3番目であった。47年、安積郡内地域婦人団体会員2,000人が集まり、安積地方婦人団体連合会が生まれた。主な事業は母親学級、生活改善運動、政治講座などであった。48年、市内の婦人団体の連絡協調のために郡山婦人団体連絡協議会が結成された。