2 商店街の復興と経済圏

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 戦後の統制経済から自由競争時代に移って商業界の競争が激しくなった。百貨店・大型スーパーなどの進出はめざましいものがあり、中小・零細(れいさい)商店は対応できなくなってきた。これら商店は商店街の結成を進め、1960年代に入るまでに23の商店街が生まれた。1954年には、企画の実施や各商店街共通の問題を解決するための組織として、郡山市商店街連合会が結成され、各商店街における街路灯維持管理の助成、商店街の共同装備、全市にわたる中元・年末年始の大売出し、全市恒例行事を行ってきた。

 さくら通り商店街を見てみると、戦後、安積国造神社境内の開放によって33店舗が開業して発達の契機をつかみ、1948年150店が会員となって連合会を結成した。1952年頃の業種別構成は、買回り品(衣料,装身具,靴など)店舗32.6%、日用品30.6%、その他36.8%で買回り品商店街の特徴をもって発展してきた。