2 環境問題

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 環境問題については、1997(平成9)年に地球温暖化対策を協議する「気候変動に関する国際連合枠組条約第3回締約国会議」(地球温暖化防止京都会議(COP3))が開催されるなど、世界的な環境保護への動きがあった。国は「循環(じゅんかん)型社会」構築に向けた社会システムの構築を目指し新しい「環境基本計画」を閣議決定した。

 郡山市においては、多くの人が環境保全の意識を高め、具体的な行動に結びつくよう啓発事業を行うとともに、1993(平成5)年に「郡山市環境モニター」制度を設けた。この制度では、2011(平成23)年度までの19年間で延べ529人の市民を環境モニターとして委嘱(いしょく)し、研修会等を通じて環境に関する知識や関心を高めるとともに、環境保全に関する意見や要望を聞き環境行政の推進に活かしている。また、1995(平成7)年に市の将来都市像を「水と緑がきらめく未来都市 郡山」と定め、市が市民・事業者に率先して環境負荷の低減に取り組むことを目的として「環境にやさしい郡山市率先行動計画」を策定した。

 なお、環境に対して「我慢」「面倒」といったマイナスイメージではなく、少しでも楽しくエコについて考えてもらうため、2007(平成19)年に郡山市環境キャラクター「郡山の環境守り隊 “チーム環太郎”」を製作した。子どもから大人まで気軽に環境について学習できるキャラクターとして、出張講座や親子かんきょう教室などで地球温暖化防止に向けた取組みの呼びかけを行っている。

 レジ袋削減の取組みは、地球温暖化対策としての温室効果ガスの削減や、循環型社会の形成に向けた廃棄物(はいきぶつ)の減量化のための象徴的な取組みの一つとして2009(平成21)年から開始された。県内では2011年には448店舗が参加し、県内の年間レジ袋削減量は、推計約1億3,670万枚となった。これは、ごみの量としては、約1,200世帯の年間に出す量に相当し、二酸化炭素排出量としては、約1,360世帯が年間に排出する量に相当している。(2011年9月県推計)。