1 教育

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 幼稚園では1972(昭和47)年、4歳児と5歳児の就園率が33%、74%であったが、81(昭和56)年には63%、82%に上がった。また幼稚園の数では私立幼稚園が33、公立幼稚園が5と私立が圧倒的に多い。

 77年、小中学校では学習指導要領の改訂により詰め込み教育からゆとり教育に変わった。同時に非行、いじめ、登校拒否などが問題になった。84年、臨時教育審議会が設置され教育改革が叫ばれた際にも課題となった。市ではすこやか学級を開設し、スクールカウンセラー、心の教育相談員を置いた。また教育の国際化のために87年から英語指導助手が置かれた。情報化教育としては2005年を目標にすべての小中学校からインターネットにアクセスできることにした。また70年代から木造校舎を鉄筋に改築することが進められてきたが、97年、行建第二小学校の木造解消により市内の小中学校の全てが耐火建築となった。73年、中学校給食センターの設置で中学校の給食率が高まったが、99年、学校給食の民間委託が決まった。

 98(平成10)年、完全学校週5日制に向けて、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え判断する総合的な学習が始まった。02年、完全学校週5日制にともない地域子どもクラブが設置された。また非行、暴力、いじめなどの問題に対処するため総合教育支援センターがリニューアルオープンした。

 高校では77年、郡山北工業高校と郡山高校が開校、1998年度から高校の男女共学化が進められ、郡山女子高校は郡山東高校に、安積女子高校は安積黎明高校に校名を変更した。01年、定時制高校として郡山萌世高校が設置された。安積商業高校は帝京大学と提携し帝京安積高校に、日本女子工業高校は90年から共学となり、尚志高校と校名を変えた。郡山女子大学附属高校は88年、普通科に英語コースを設置した。

 大学では72年、東北歯科大学が開学し、92年、名称を変更した奥羽大学(歯学部、文学部)として創立20年を迎えた。日本大学工学部では72年、大学院に博士課程が設置され、工学研究所ができた。87年、満40年を迎え、情報研究棟を新設した。郡山女子大学は92年、大学院修士課程、96年博士課程を設置し、同年、創立50周年を迎えた。短期大学部では81年、文化学科を増設した。90年、テキサスA&Mユニバーシティ郡山校が開校したが、学生が集まらず4年で閉校した。

 また生涯学習を担う新しい大学として放送大学福島学習センターが97年、郡山女子大学が設立母体となり発足した。また福島大学経済学部は大学院経済学研究科の郡山サテライト校をビッグアイに01年に設置した。社会人大学院生の教育や研究を目的としていたが、教育学部も同年、夜間のサテライト校を設置した。