2 接近性・交通の進歩

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 接近性とは、都市の内外から都市内の目的地へ移動し易(やす)いか否かを言い、交通条件すなわちモビリティのことである。更に、グローバル時代にあっては、国際空港の存在も欠かせない要件である。高速鉄道や高速道路など、都市間交通が縦横に発達し、それが都市内交通網と有機的にリンクしていなければならない。

 東北縦貫自動車道は、1986(昭和61)年に1本に結ばれ、東北地方の縦の大動脈が形成された。更に1997(平成9)年にはいわき市と新潟県を結び、福島県を横断する磐越自動車道が開通した。これにより郡山市は高速都市間交通体系などハイレベルな交通ネットワークが形成された。そして、都市内へのアクセスの利便性を高めるため、都市内幹線道路の国道4号バイパスや国道49号バイパスが整備された。

 東北新幹線は、段階を経ながらも91年に東京駅乗り入れが実現し、郡山―東京間を片道1時間半で行き来できるようになった。空港については、1993年近隣の須賀川市に福島空港が整備され、その年の3月に第1便が就航した。現在、千歳(ちとせ)便と伊丹(いたみ)便の国内線が運航しているが、残念ながら国際線の定期便は震災後休航している。


郡山駅と東北新幹線(上)
福島空港(下)