郡山市は、2024(令和6)年9月1日、市制施行100周年を迎えました。この記念すべき節目にあたり、2012(平成24)年から2021(令和3)年までの本市の歴史を綴った「郡山市史 続編5」を発刊する運びとなりました。
「郡山市史」はこれまで、1969(昭和44)年から1978(昭和53)年にかけて全11巻を発刊したことにはじまり、その後も「続編1」から「続編4」まで、それぞれ10年史として発刊してまいりました。
今回の「続編5」では、平成から令和へと時代が移り、人口減少、少子高齢化、気候変動、デジタル化など大きな転換期に郡山市が歩んできた歴史を記しました。特に、東日本大震災及びそれに伴う東京電力福島第一原子力発電所事故からの復旧・復興、令和元年東日本台風等の自然災害、新型コロナウイルス感染症対応については、今後長い年月を経ても本市の重要な史実のひとつとなることから、発刊する上での大きなテーマとし、後世に活かすことができるよう編さんに取り組んでまいりました。
本市は、大きな節目を迎え、次の100年に向けた新たな歩みを始めました。今後におきましても、先人から受け継いだ「開物成務」の精神で、100年後、そして1000年後の市民の皆様にも評価いただけるよう、誰一人取り残されず、多様な個人それぞれが幸せや生きがいを感じることができる、「ウェルビーイング都市・郡山」の創生・発展を目指してまいります。本書が、これからも歩み続ける郡山を知る上での一助となれば幸いです。
結びに、発刊にあたり御協力をいただきました、市史編さん推進委員の皆様をはじめ、執筆者及び資料を提供してくださいました皆様方に心から感謝を申し上げ、あいさつといたします。
2025(令和7)年3月31日