この10年間において、任期満了に伴う市議会議員一般選挙は2回、補欠選挙が1回行われた。議員たちは4年ごとに行われる選挙、あるいは欠員が生じた際の補欠選挙によって有権者の審判を受けてきた。現職たちは引退、あるいは県議会議員への転身、市長選挙への出馬による辞職、落選、任期中の死亡などによって新人と入れ替わり、2012(平成24)年から2021(令和3)年の間、計56人の議員が在籍している。
2015(平成27)年改選時の当選者内訳を見ると、当選回数3回~5回を数える中堅の議員が17人と全議員の約半数を占めている。次に多いのが当選1回~2回の議員で計16人、6期以上のベテランは5人であった。
年代別では、30代の新人2人が当選して若い力が加わり、40代と50代、70代が各5人、60代の議員が21人と最多であった。平均年齢は59.94歳となっている。女性議員は2人が落選したため、総勢5人、議員全体に占める女性の割合は約13%となった。
2019(令和元)年の改選を経て、議員の平均年齢は61.5歳と60歳を超えた。年齢別では6期目となる80代が1人、70代が3人、50代8人、40代3人で、60代が最も多く23人と全体の60%以上を占めることに変わりはない。当選回数で見ると、当選1~2回の議員が17人と最多となった。当選3回~5回の議員は15人、当選6回以上は6人であった。郡山市議会において、女性議員の過去最多数は6人であったが、今回の改選期に1人が引退し、さらに1人減って4人となった。
政治分野における男女共同参画の推進に関する法律が2018(平成30)年5月に施行され、国政、地方議会の選挙において男女の候補者数が可能な限り均等になることを目指すという基本原則が掲げられたが、郡山市議会を含めて、実現にはあまりにも程遠い状況である。郡山市議会議員一般選挙における女性候補者数は2015(平成27)年時点で9人であったが、2019(令和元)年には4人に減少する結果となった。
当選回数をみると、2019(令和元)年に引退した橋本幸一(新政会)、同年に県議選出馬のため辞職した飛田義昭(旧社民党)のほか、高橋善治(共産党郡山市議団)、八重樫小代子(立憲民主党郡山)の2人が7期(2021年時点)を数える最多当選者である。