台風第19号の接近に対し、10月10日16時から、市長、副市長、上下水道事業管理者、関係部局長が出席する市の第1回緊急庁内防災会議を開催し、身の安全を守るための市民への情報周知、職員の緊急召集体制の徹底、各施設の点検及び安全確認の徹底、5ヵ所の避難所の事前開設の決定等が行われた。翌11日13時30分、テレビ会議により、福島県庁内防災連絡員会議・市町村防災担当者会議が開催され、気象情報の提供や大雨による水害への対応等の確認が行われた。同日14時30分、市の第2回緊急庁内防災会議が開催され、危険箇所の点検強化、避難所の円滑な運営等について確認した。また、市民に対しては防災情報伝達システム(携帯電話網を利用した屋外スピーカーからの放送)により、報道機関等に対してはLアラート(自治体が発信する地域の災害情報を集約し、新聞社、放送事業者、携帯電話事業者等の情報伝達者に向け一括配信し、地域住民は、テレビ・ラジオ・インターネットなどを通じ災害情報を入手する。)により、自主避難所5ヵ所の開設を周知した。避難所については、13日までに42ヵ所開設され、避難者は最大で3,973人に及んだ。
12日13時には、阿武隈川水位警戒レベル3「避難準備・高齢者等避難開始」を、15時には、阿武隈川水位警戒レベル4「避難勧告」を、16時40分には「避難指示(緊急)」を発令した。その間の14時には、市長、副市長、各特別職、各部局長、国土交通省東北地方整備局、県中地方振興局、陸上自衛隊、郡山警察署、郡山北警察署、消防本部、郡山市消防団が出席する第1回災害対策本部会議を開催した。その後、17時50分には、土砂災害警戒区域及び特別警戒区域に警戒レベル4「避難勧告」を発令し、また、21時41分には、逢瀬川・谷田川が氾濫危険水位に達する恐れがあるため、警戒レベル4「避難指示(緊急)」を発令した。19時30分には、第2回災害対策本部会議を開催しており、その後、福島県危機管理部災害対策課(県知事)に対して、自衛隊の災害派遣を要請した。気象庁からは、19時50分に福島県に大雨特別警報が発表された。
13日1時8分、阿武隈川、谷田川、笹原川、逢瀬川の越水情報により、警戒レベル5「災害発生情報」を発令した。6時に第3回、14時30分には第4回の災害対策本部会議を開催した。同日の7時35分と8時7分には阿武隈川の、10時23分には逢瀬川の漏水情報により、警戒レベル5「災害発生情報」を発令した。また、8時34分には土砂災害警戒区域等に警戒レベル4「避難指示(緊急)」が発令された。14日14時には、第5回災害対策本部会議が開催され、災害ごみの処理、ボランティアの受け入れなど当面の災害復旧について検討された。19時には、河川氾濫・土砂災害発生の恐れがなくなったことから、郡山市内に発令されていた避難指示(緊急)、避難勧告は全て解除された。
気象庁は、13日4時に、大雨特別警報を解除し大雨警報へ、同日14時57分には大雨警報も解除し、14日14時55分に洪水警報も解除した。