2021(令和3)年2月13日23時07分、福島県沖深さ55kmでマグニチュード7.3、最大震度6強の地震が発生し、郡山市では震度6弱を観測した。2月14日、気象庁は、この地震は、2011(平成23)年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の余震とみられると発表した。なお、気象庁は、岩手県沖から千葉県東方沖までを余震域と定め、この領域で発生した地震を東北地方太平洋沖地震の「余震」としてきたが、2021(令和3)年4月1日以降は、「余震」として発表しないこととしている。
郡山市では、人的被害は負傷者13人、市の公共施設の被害は、陥没や亀裂など市道関連施設31ヵ所、天井落下や外壁の剥離・損傷など市役所本庁舎を含む庁舎6施設、天井落下や窓ガラス破損など学校施設45校、開成山陸上競技場をはじめとするスポーツ施設8ヵ所、開成館を含む公民館・文化施設34ヵ所、市営住宅38棟に被害が発生した。また、市の施設も含めた福祉関係等の施設では、ニコニコこども館や23ヵ所の民間保育所・幼稚園等の子育て関係施設32ヵ所、太田西ノ内病院等の医療施設73ヵ所、55ヵ所の社会福祉施設等を含む福祉施設61ヵ所が被害を受けた。り災証明書の交付件数は、9,834件となり、その内訳は全壊94件、大規模半壊65件、中規模半壊194件、半壊1,418件、準半壊3,223件、一部損壊4,840件であった。
東北新幹線も、那須塩原駅と盛岡駅間で運休を余儀なくされ、全線での運転再開は、2月24日の始発を待たなければならなかった。