国勢調査の調査年に従った統計ではあるが、2010(平成22)年、2015(平成27)年、2020(令和2)年の数値をみる(図7、8)。この間、15歳以上人口は人口動態に応じて緩やかな「へ」の字を描き、約28万5,800人から約27万9,900人へと微減した。労働力人口も同様ではあるが、2020(令和2)年にいたってこちらは実数では微増して約15万9,000人となっている。2020(令和2)年10月1日時点での労働力率は男女計で56.8%となった。男性が64.7%で女性が49.3%である。女性の労働力率は45.6%から3.7ポイントと僅かではあるが上昇した。女性の15歳以上人口は少しずつ減り、女性の労働力人口は少しずつ増えたことの表現である。
同じ図8によって労働力人口の内訳をみる。この間、就業者数は約14万4,600人あまりから2015(平成25)年の約15万6,100人を経て、約15万2,500人となった。長期的な減少の位相は始まっているとはいえ、就業者数は男性も女性も結果的にはこの10年間でやや増えたのである。とくに女性の就業者に限っていえば増え続けてきたことが読み取れる。
完全失業率については一般労働市場に関する項において触れることとする。