シルバー人材センターは、臨時的短期的な就業を希望する60歳以上の人が登録しておき、地域の就業機会を提供する社団法人である。仕事の継続性や報酬の水準から、そもそもそれによって年金収入を補って生計を支えることが前提とされてはいないし、高齢者の就労の総体を代表するものではないが、参照することとする。
この推移は、震災の影響をほとんど受けていないようにみえる。震災前から近年まで登録者数は2,000人から多い年で2,400人ほどである。延べ日人員も190,000を超えることはない。件数と受注金額(合計)は2011(平成23)年から2021(令和3)年までの間にそれぞれ9,182件から14,328件へ約56%、約6億6,200万円から約8億2,000万円へ約24%増加している。
市人口と就業者の高齢化は、「郡山市労働基本調査」各年版の調査結果が示すように各事業において定年延長制度や定年制の廃止、再雇用制度が運用されていることによって主に受けとめられているといえる。