全国のまちおこし団体がご当地グルメを提供する「第9回B-1グランプリin郡山」は2014(平成26)年10月18、19日に郡山市の開成山公園を中心に開催された。前年にグランプリを獲得した浪江焼麺太国(なみえやきそばたいこく)など全国59団体が料理やパフォーマンスを通して地域の魅力を発信した。2日間の来場者は45万3,000人(主催者発表)を数え、復興への歩みを後押しした。来場者の箸による人気投票の結果、青森県十和田町の「十和田バラ焼きゼミナール」がグランプリを獲得した。
B-1グランプリに合わせ、郡山まちづくり推進協議会は市内のなかまち夢通りで「こおりやまブランマルシェ」を開催した。全国から訪れるB-1グランプリの来場者に郡山市を中心とする地元の食を提供する企画で、21事業所・団体が参加し、「こおりやまグリーンカレー」や「山女魚天ぷら」、「三春グルメンチ」などが並んだ。
B-1グランプリの開催を前に、郡山商工会議所郡山高度情報化システム研究会と郡山地域ニューメディア・コミュニティ事業推進協議会は2014(平成26)年5月、「まちなかオールWi-Fi事業」に乗り出した。屋外3ヵ所を含む中心市街地7ヵ所にWi-Fiの無料アクセスポイントを設置した。屋外のアクセスポイントは東北初で、街歩きをしながらインターネットを活用できる環境を整え、全国から訪れる観光客に「暮らしやすいまち」を印象づけた。
東京ガールズコレクション、B-1グランプリをはじめとする全国規模のコンベンションの誘致や開催決定の経緯には、東日本大震災被災地の復興支援の意識が少なからず働いた。